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不動産投資コラム

2018/02/15

最高のパートナーであるために

こんにちは!大阪真和エンタープライズの諸星です。
今回のコラムは私の経験談を元に書かせていただきます。当社で大切にしている「購入後のアフターフォロー」について、営業マンがどこまで密接に関わっていけるかという部分に重点を置きました。

東日本大震災で被災されたお客様とのエピソードになりますが、宮城県にお住まいの50代の方で、8年前に首都圏のマンションを投資用で2部屋購入されました。投資目的は年金対策と生命保険です。特に、もし自分に何かあった時に奥様と2人のお嬢様にマンションを残せたらと、団体信用生命保険の効果に魅力を感じておられました。

「俺が儲かる分は長生きした時と戻ってくる税金分だけだな。でもそれで良いんだ、娘に残るから」

と、笑いながら話してくれたことを今でも鮮明に覚えています。
この方のマンション経営のプランは、3件、4件と数を増やしていくというよりも、繰上返済をして早めに収入源にしていこうというものでした。

転機が訪れたのは東日本大震災。

そのお客様も宮城県在住のため被災されました。心配になり何度も携帯電話に連絡しましたが、通話規制等で全く繋がらず、やっと連絡が取れてご本人、ご家族ともに無事ということがわかったのは、震災から10日ほど経ってからでした。

その時は安否確認だけで終わり、後日少し落ち着いたからと連絡をいただいた時に、実は自宅が浸水し、3台あった車はすべて流されてしまったということを聞きました。
 私はうまく言葉が出てこなかったのですが、

「大変だけど下を向いてばかりじゃダメだから、皆で頑張ろうって決めたんだよ」

という決意を伺った時は、とても胸が熱くなりました。

2か月ほど経ち、次に来た連絡は思いがけない内容でした。

「マンションを増やそうと思う。やっぱりこういうことになって、自分に何かが起きた時に家族に残る資産だと再認識した。今持っているマンションの繰上も考えるけど、ローンを組めるうちに数を増やせるプランがあれば教えてほしい」

避難生活という今までと180度違う生活を送らなくてはいけない中で、安定した収入源があるのはとても大きいと感じたとのことでした。

それからは、ご自宅や職場の復旧に時間を取られながらも少しずつ打合せを重ね、約5カ月後にもう1件購入されることになりました。
特殊な状況下でしたので色々と苦労はありましたが、引渡しが無事に終わった時は、お客様も私も自然に笑顔があふれだしました。

その後もう1件増やして、娘さんに2戸ずつ残す目標を達成でき、2人で歓喜しました!

それから数年経ち、最近では60歳~65歳までの嘱託のお仕事の話や、退職金を使っての繰上返済、相続の問題についてもご相談をいただくようになりました。
「お互い年をとったなぁ」という言葉を聞いた後に、この8年間を振り返りました。賃貸に関しては当然入れ替わりもありましたが、長期間の空室・家賃の下落は無く、問題なくきたなという感想です。
お客様からは、家賃のロス(入れ替わりでの数日分)も予想の範疇で無理なくやることが出来たし、税金の還付も受けて、団体信用生命保険を考慮して生命保険を見直し、余裕資金が出来た!と喜んでいただけています。また、購入時よりも金利が下がったことにより、多少ですが支払いも楽になったそうです。
一度、お部屋の中の設備が壊れてしまいましたが、入居者にも迷惑をかけないよう、管理会社と連携し迅速な対応が取れたため、ご満足いただけました。

「マンション買って良かったよ!これからも頼むな!」

はい、これからも喜んでいただけるよう、努力していきます!

このお客様に限ったことではありませんが、やはり賃貸が空いたときのフォローと、お部屋の不具合等への対応は一番大事で、報告・連絡・相談をこまめにすることを心がけています。
また、ローンの借り換えや転売等、様々な対応もお客様のライフプランに合わせて展開していくことができるよう、自分の知識向上も不可欠であると日々感じます。

8年前は平の社員だった私も今や課長職。

営業担当一人ひとりが、お客様のことを想って行動出来る会社を作っていきたいと思っています。